災害が多い日本に暮らしていく中で、その対策を日常的に行うことが当たり前になってきています。
人間の生活は、避難所生活を送ることができるため、放置されることはまずありませんが、犬や猫はどうでしょうか?
「ペットは家族」という認識が強くなっている中、災害が起きたときに家族を守れる準備はされていますか?
今回は、地震が起きる前に準備するものや、怖がっている猫に対してするべき行動、その際の注意点をご紹介していきます!
地震が起きる前に必要な準備
地震が起きる前に猫のためにできる準備はたくさんあります。
- 家具の固定、窓ガラスの飛散防止フィルムを貼る
- ケージやキャリーバッグ
- 猫用の食べ慣れているエサやおやつ、水
- ハーネス(目の粗い洗濯ネットも可)
- 猫用の簡易トイレ
- 避難所の確認
一つずつ見ていきましょう!
家具の固定、窓ガラスの飛散防止フィルムを貼る
家具の固定は飼い主も猫も守れるので、必須です。
食器棚や窓ガラスが割れないように、飛散防止フィルムを貼ることを怠らないようにしましょう。
万が一、猫が怪我をしてしまっても動物病院が正常に機能しているとは考えづらいです。猫のために、飼い主のためにも家具の固定やガラスの飛び散りを少しでも減らしましょう。
ケージやキャリーバッグ
ケージやキャリーバッグに普段から慣らしておくことも大切です。
一番ベストなことは、猫に「ケージやキャリーバッグが一番安全だ」と思ってもらえることです。
緊急事態のときや怖いことが起こったときなどに自ら率先してケージに入ってくれれば、飼い主も安心ですよね。
猫用の食べ慣れているエサやおやつ、水
地震が起こると、人間の食べ物も満足に食べることが難しい状況です。そんな中で、猫など動物のエサは優先順位はどうしても低くなってしまいます。
普段から、猫のエサやおやつなどを十分に買い置きしておくようにしましょう。人間の食べ物同様にローリングストックしておくと安心です。
できれば1か月分を用意しておいた方が猫が辛い思いをすることは無いと思います。最低でも1週間分は欲しいですね。
猫用のご飯、水など生きていく上で大切な物はしっかりと準備してあげましょう。
ハーネス(目の粗い洗濯ネットも可)
避難所生活の間は、安全のためにハーネスをつけておくことが必須です。
ケージやキャリーバッグで大人してくしている猫でも、扉が開いた瞬間に飛び出してしまう恐れがあります。
一度、飛び出してしまった猫を追いかけても、恐怖心で逃げてしまうでしょう。
猫用のハーネスを身体につけてゲージに結んでおくと、飛び出し防止に繋がります。普段の生活から、ハーネスに慣れてもらう練習が必要です。
目の粗い洗濯ネットでも興奮している猫が逃げ出さないようにするアイテムとして、効果的です。
猫用の簡易トイレ
簡易トイレは、新聞紙や砂などを代用品として利用することができます。
猫は「砂の上にトイレをする」ということが、本能に組み込まれています。
いまでは、キャリーバッグの中に一緒に入れることができる商品もあるようなので、一緒にチェックするといいでしょう。
避難所の確認
避難所がどこなのかという確認は、大前提ですがその避難所がペット可の場所なのかどうかをしっかりと確認しましょう。
アレルギー症状がある人や動物が苦手だという人など、さまざまな事情がある人達もしばらくは一緒に過ごさなければいけない避難所です。
避難所の指定で、ペットは無理です。と決められている場所もあるため、避難する前に事前に確認しておきましょう。
また、避難所まで最短で行けるルートを見つけておくことも大切です。非日常的なことが起こっている時に、猫はジッとしてはくれません。
あまり外に慣れていない家猫であれば、なおさらです。
一度でもいいので、猫と一緒に避難することを想定して、荷物を全て持って実際に歩いてみることをおすすめします。
荷物の多さや猫の様子など、頭の中で考えているよりも想定外のことが起きるかもしれません。慌てないことが飼い主と猫の安全に繋がるので、ぜひ一度、試してみましょう。
地震に怖がっている猫にとるべき行動とは?
自然災害は、人間だけでなく犬や猫にとっても本能的に命の危険を感じるものです。
地震によって住み慣れている家が「揺れる」、家具や家が「きしむ」、普段の生活では聞きなれない緊急地震速報という「音」、猫にとっては、ストレスとしてしか感じないでしょう。
怖がっている猫はその場から逃げようという本能が働きます。
パニックになって、外に逃げてしまう猫やすき間から出てこなくなってしまう猫など、一度は見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?
その時の対処方法として、以下の3つがあげられます。
- タオルケットで全身を包んであげる
- 身を隠せる場所を普段から作っておく
- 飼い主が抱っこして揺れてあげる
地震の大きさにかかわらず、猫が安心できるように対処してあげることも大切です。
隠れてしまって出てこないという場合は、無理に引っ張りだすという行為はやめましょう。
猫の本能なので、無理に引っ張りだしてしまうと余計にパニックに陥り、怪我をしてしまう原因になります。
猫の安全を確保したら外へ出る準備や経路をしっかりと確認して、猫が出てくるのを待ちましょう。
最後の抱っこして揺れるという行動は、Twitterで話題になった行動です。
猫を持ち上げて赤ちゃんをあやすように揺れてあげると、「飼い主のせいで揺れているんだ」と思い込んで安心すると言われています。
効果が必ずあるというわけではありませんが、べったり飼い主にしがみついてくる猫であれば、勘違いしてくれるかもしれませんね。
まとめ
猫や犬、鳥や魚は地震を予知できるという説がありますが、定かではないです。
どちらにせよ、人間も猫も自然災害には事前準備が必須です。
安全、命を守るために明日でいいやと先延ばしにせず準備できるうちに全て準備して、地震に備えましょう。
「備えあれば患いなし」です!
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